【菊花賞】ダノンヒストリー雄大仕上げ 軽く5F67秒6~11秒7 堀師「息が非常に良かった」

2026年10月22日 05:30

併せて追い切るミッキーファルコン(左)とダノンヒストリー(撮影・西川祐介)

 ダノンヒストリーの底知れぬ可能性は最終追いに体現されていた。Wコースでミッキーファルコン(3歳2勝クラス)の3馬身前で折り合って先導。リズム良く外に進路を取り、手綱を抑えたままで半馬身先着した。堀師は「周りの環境や他の馬の動きに影響されず、ベストのフットワークで、いい形でゴール板を通過させたいと思っていました。リズム良く走れていましたし、上がってきた時の息が非常に良かった」と穏やかに切り出した。普通キャンターにも映る楽走。それでいて5F67秒6~1F11秒7。見た目以上に速い時計が出ている。超A級馬の証だろう。

 夏の北海道の芝2600メートルで2連勝。函館1勝クラスは2着に2秒3差と衝撃の大差勝ち。3歳時のマンハッタンカフェ、ファインモーションが勝ち上がった“出世レース”の前走阿寒湖特別は8馬身差で楽々突破した。指揮官は「期待した以上のパフォーマンスを発揮してくれ、高い長距離適性と洋芝適性を見せてくれた。晩成傾向が強い馬で、整えるために間隔が必要ということでトライアルは使いたくなかった」とローテの経緯を明かした。前走後は放牧を挟み、帰厩後は入念な乗り込み。8日のWコース5F65秒0は自己新。先週15日は同66秒6~1F11秒8。堀厩舎らしく、過不足なく鍛錬を積んだ。

 2冠馬ドゥラメンテ、世界のモーリスなど幾多の名馬を育てた堀師が「これまで調教させてもらった馬の中でも、かなりというか、一番フットワークが大きい馬なのではないかと思います。そういった長所を生かすためには長距離は適している。お父さんのいい面を引き継いでいます。菊花賞はいい舞台だと思います」と意気込んだ。13年菊花賞馬の父エピファネイアと父子Vへ。皐月賞&ダービー(2勝)を既に勝っている堀師は3冠も懸かる。その夢を初タッグの名手ルメールに託した。過去10年で5度の菊花賞V。関東馬で3年連続Vの“令和の菊職人”だ。堀師は「ルメール騎手とはまだ特別話はしてません。このあと」とバトンを委ねる。今夏最大の上がり馬ダノンヒストリーが、菊花賞史に残るロブチェンの3冠阻止へ立ちはだかる。

特集

2026年10月22日のニュース