武豊“サンデーの孫”で仏G1・2着
2008年8月18日 06:00 仏G1・ジャック・ル・マロワ賞(直線芝1600メートル、8頭立て)が17日(日本時間同日深夜)、ドーヴィル競馬場で行われ、武豊騎乗のナタゴラ(牝3、仏バリー厩舎)は2着に惜敗。武8度目の海外G1制覇は持ち越しとなった。優勝はボニヤ騎乗の1番人気タマユーズ(牡3)。
98年夏のモーリス・ド・ゲスト賞で、シーキングザパールを日本調教馬として初の海外G1制覇に導いた思い出のターフ。武は好スタートから3、4番手を追走した。追い出すとナタゴラは反応良くグイッと伸びて後続との差を広げたものの、早めに抜け出したタマユーズが止まらず2馬身半差、及ばなかった。3着馬はさらに3馬身離れていた。「折り合いに問題のある馬と聞いていたが、掛かることなくうまくレースを運べた。ただ、勝った馬が強すぎた。惜しい競馬…残念!」。武は“一騎打ち”となった内容を振り返った。
昨年の欧州最優秀2歳牝馬ナタゴラは今年5月の英1000ギニーで、日本産種牡馬の産駒として初の欧州クラシックVを成し遂げた快速娘だ。父は00年高松宮記念2着馬ディヴァインライト(父はサンデーサイレンス)。日本の名手と日本ゆかりの馬との急造コンビだったが、十分に見せ場はつくった。(平松さとし特別通信員)