【浜田・東京本社ワンモアトライ】11日小倉11R 変則開催も味方にウェスタールンドが快挙達成

2021年7月11日 08:00

 プロキオンS。創設当初から開催場の変更はあっても、一貫して1400メートルで行われてきたダート重賞。だが、今年は小倉1700メートルという特殊な条件で開催される。小倉ダートは1000、1700、2400メートルの3パターンしか設定がなく、やむを得ないが、函館のマリーンSと同週に同距離のオープンがかぶったのは残念。思い切って1000メートルでやる手もあったのでは?

 もちろんこの条件変更を歓迎する陣営もある。ウェスタールンドもそんな1頭。末脚自慢だが小回りコースでの早捲りも得意戦法。しかもこれだけG1で上位争いしながら重賞はわずか1勝。別定56キロで出走できるのもおいしい。休み明けだが仕上がりは万全。勝てば9歳でのJRAダート重賞制覇は史上初。ダート馬の方が高齢でも活躍する印象が強いので意外だが、そもそもオープン入りが6歳という遅咲き。通算キャリアは同じ9歳のブラックムーンより10戦少なく。まだまだ若い。千四なら恐らく出走はなかったレース。巡り合わせも味方に快挙達成だ。(9)から。

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