【浜田・東京本社ワンモアトライ】12日香港国際競走 日の丸ホースの“グランドスラム”も夢じゃない

2021年12月12日 08:00

 馬券も買えるようになり、今やすっかり師走の風物詩となった香港国際競走。今年は日本馬がかなり優勢。狙いも立てやすい。

 まずはヴァーズ。軸は(2)グローリーヴェイズでいいだろう。2年前の覇者であり、今春のクイーンエリザベス2世Cでも2着。シャティンの馬場が大得意で、鞍上も2年前と同じモレイラなら信頼が置ける。相手は(1)パイルドライヴァー、(8)エベイラの欧州勢が中心。

 続いてスプリント。ここは期待込みで(2)ピクシーナイトを推す。スプリンターズSは完勝と言える内容。来季以降の短距離界を担う素材だ。3歳で古馬と同じ57キロを背負うのは過酷だが、今後のためにもクリアしてほしい。(12)レシステンシアは前走より重量増も、対ピクシーは1・5キロ軽くなり有利に。2頭に割って入るなら地元香港の(5)ラッキーパッチ。優秀な時計でG2を連勝中。ここも突破なら、来年以降の香港スプリント界を牛耳るのは、この馬かもしれない。

 マイルは(1)ゴールデンシックスティが日本勢に立ちはだかる。現在15連勝中。昨年の当レースでも、連覇を狙ったアドマイヤマーズを寄せ付けなかった。これを倒すとすれば(2)ダノンキングリー。グランアレグリアを破った安田記念が強烈。速い時計の勝負に持ち込めれば、地元の王者とて盤石とは言い難い。

 締めくくりのカップは(12)ラヴズオンリーユーのラストランを堪能するレース。前走のBCフィリー&メアターフで改めて強さを再認識。今年は阪神→ドバイ→香港→札幌→米国と転戦して【3110】。できれば最後は国内で走ってほしかったが、国境など関係なく勝てるレースを求める姿は、これからの競馬のスタンダード。英国の成長株(8)ドバイオナーを破れば、その名声はさらに高まることだろう。

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム