宝塚記念の枠順が確定!

2022年6月23日 14:30

 2022年上半期の総決算となるグランプリレース「第63回宝塚記念」。古馬GⅠ戦線を熱く盛り上げてきたスターホースたちが仁川に集結する。牝馬初のグランプリ3連覇を成し遂げた女王クロノジェネシスは既にターフを去った。今年も激戦の予感だ。

 ファン投票1位の3枠6番タイトルホルダーが堂々の主役。獲得した19万1394票は、90年オグリキャップの15万2016票を4万票近く上回る歴代最多得票となった。関東馬ながら菊花賞で5馬身、天皇賞・春で7馬身と阪神競馬場でのパフォーマンスは圧巻。同型の6枠11番パンサラッサ、1枠2番アフリカンゴールドとのハナ争いも注目されるが、栗田師は「絶対に逃げないといけない馬ではない」と管理馬への信頼は揺るがない。中距離でのタイトルを手にして、現役最強を証明する。

 昨年の年度代表馬エフフォーリアは2枠4番に入った。断然の一番人気に推された前走の大阪杯では見せ場なく9着に敗れる波乱。鹿戸師は「初の関西遠征、初めてのハイペース、馬体にも少し余裕があった」と振り返った。今回は調教でブリンカーを着用するなど、復権に向けて準備は万全。コントレイルやグランアレグリア、クロノジェネシスといった猛者をなぎ倒してきたスーパーホースが輝きを取り戻す。

 一昨年の3冠牝馬デアリングタクトは4枠7番から。右前肢繋靭帯炎を乗り越え1年1カ月ぶりの実戦となったヴィクトリアマイルでは最内枠から厳しいコース取りを強いられ6着。悲観する内容では無い。史上初めて無敗で牝馬3冠を制した能力はこのメンバーでも見劣りはしない。松山とのコンビで頂点を狙う。

 中の人注目は7枠13番のアリーヴォ。前走の大阪杯では最速3F35秒0で上がって僅差の3着と健闘。芝でのキャリア10戦で上がり3F最速が5回、2位が3回と、33秒台の切れる脚は無いもののタフなレースでも止まらないのはこの舞台でも生きるはずだ。ハイペースで逃げるパンサラッサを番手集団が早めに捕まえに行く消耗戦になれば、台頭してくる一頭だろう。

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