共同通信杯。エコロヴァルツの前走・朝日杯FSは最内1番枠で発馬がひと息。流れに乗り切れず、他馬に次々と前に入られ、3～4角では最後方。直線も進路がなく、大外に持ち出すロス。普通なら万事休すの展開だったが、追い出してから一気の末脚。勝ったジャンタルマンタルを0秒7上回る、上がり最速（3F34秒1）で2着まで追い上げた。スムーズな運びなら、もっと際どい争いになったはず。それまで福島、札幌と小回りの経験しかなかったが、長い直線でも決め手を発揮できるのが分かったことは収穫だった。

　デビュー2連勝が1800メートル。マイルの前走で追走がやや忙しく映っただけに、再び1Fの延長は歓迎のはず。その2戦の内容が示すように、本来は機動力を生かした器用な立ち回りが可能。少頭数でスムーズに立ち回れば、見た目には完敗だったジャンタルとの差を詰めて逆転まである。（6）から。