エリザベス女王杯を制し勢い乗るC・デムーロを鞍上に迎え、連覇を狙うナミュールは2枠4番に入った。その昨年は後方から爆発的な末脚で見事な戴冠。その後は世界を舞台に好走を繰り返し、大きく成長した。高野師は「仕上がりには満足」と語り、休み明けでも乗り込みは順調。主役の座は譲らない。

　欧州でG1を3勝、欧州最強マイラーの呼び声が高いチャリンは6枠11番から。日本の馬場適性が課題に挙がるが名手ムーアは「速い馬場は経験しているので問題ない」と一蹴。完成期を迎える4歳牡馬が新たな勲章を狙う。昨年のエリザベス女王杯覇者ブレイディヴェーグは1枠2番に入った。前走府中牝馬Sは11カ月ぶりも強烈な切れ味で貫録のV。初マイルでも軽視できない。
　
　夏にオープン入りしたジュンブロッサムは3枠5番。関屋記念3着、前走富士Sで重賞初制覇と勢いに乗る。天気こそ気になるが「前走以上」と陣営は状態に胸を張る。3枠6番オオバンブルマイは前走スプリンターズS11着。「さすがに忙しかった」と語る陣営だが、2F延長で変わり身があっても。
　
　中の人注目は一昨年の覇者セリフォス、8枠15番に入った。昨年は8着も、安田記念からの直行ローテ。富士S4着からの参戦の今年は「使った効果で前半から落ち着いて走れるようになれば」と陣営は期待を寄せる。