荒天の英国…週末競馬開催場変更含めて対応追われる

2025年1月9日 05:30

 年末から荒天に見舞われている英国では、年越しの花火が各地で中止になった。年明けも天候は回復せず、マンチェスターで洪水が発生したり、リバプールなど複数の空港が積雪のため閉鎖になるなど、市民生活に大きな影響が出ている。
 競馬も3日のマッセルバラ競馬場における開催が馬場凍結のため中止になったのを皮切りに、7日までの5日間で英国とアイルランドを合わせて9つの開催が中止に追い込まれている。天候は今週後半には回復する見込みで、英国気象庁が現在出している特別警戒は9日には解除される予定。心配なのは週末の開催への影響だ。

 11日にはケンプトン競馬場でG2シルヴィニアーノコンティチェイスを中心とした開催が、ワーウィック競馬場でG2ハンプトンノーヴィスチェイスをメイン競走とした開催が、ウェザビー競馬場でG2タウトンノーヴィスチェイスを中心とした開催が組まれている。どこもコースの一部が冠水した状態で、競馬を施行できる馬場状態にまで回復するかどうか。8日の段階では見通しが立っていない。統括団体のBHAは開催場を変更することを含めて、対応を迫られている。 (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム