米大リーグのワールドシリーズ（WS）の時期になると04年を思い出す。大学5年の私はNHKのメジャーリーグ中継でアルバイト。実況アナウンサーの隣でスコアブックをつけ、1シーズンを通してベースボールを堪能した。

　「野球の基本は三振とホームラン」とはよく聞くが、魅了されたのは守備。強肩野手の矢のようなノーステップ送球を見ては日米の差を痛感した。ドジャース―ブルージェイズのWS第3戦で佐々木朗希投手を救ったエドマン内野手の好送球に“あっぱれ”。04年はイチローが262安打の年間最多安打記録を樹立。レッドソックスが“バンビーノの呪い”を打ち破り、86年ぶりの世界一を達成した。

　京都11R・ファンタジーSは◎ブラックチャリス。父は“メジャー”種牡馬としての地位を確立したキタサンブラック。初年度産駒がデビューした21年以降、産駒は京都芝1400メートル外回りで＜4・0・4・7＞、勝率26・7％、複勝率53・3％の良績を残している。＜5＞から。