「第30回武蔵野S」（15日、東京ダート1600メートル）の枠順が14日、確定した。

　年明けのフェブラリーSと同条件の舞台設定で、1着馬にはチャンピオンズC（12月7日、中京）への優先出走権が与えられる。今年は並み居る重賞馬に、伸び盛りの3歳馬もエントリー。ダート路線の勢力図を占う好カードとなった。

　人気を背負うコスタノヴァは2枠4番。今春はフェブラリーSでG1初勝利を達成。近2戦はかしわ記念（3着）、さきたま杯（11着）と地方で敗れたが、4戦全勝の東京砂マイルなら負けられない。太田助手は「（重量は）59キロで好メンバー。楽ではないでしょうけど、この馬のベストの舞台なので何とか頑張ってほしい」と期待を寄せている。
　
　伸び盛りの3歳馬ルクソールカフェは8枠16番。今春はケンタッキーダービー（12着）にも参戦、世界の強豪としのぎを削って力をつけてきた。古馬とは初対戦だが、2戦2勝の府中なら好勝負になる。堀師は「前走の疲れは比較的早く取れて、カイ食い、健康状態は良好。使って息遣いが凄く良くなった。右回りより左回り方がいいし、現状はこの条件が一番合っている」と話している。

　英国の名手マーカンド騎乗のラタフォレストは6枠12番。マーカンドは今週から12月28日まで日本で騎乗。欧州では複数のG1を制しているが、日本ではまだ重賞Vなし。ラタフォレストとのコンビで初タイトルに挑む。「最初の重賞でいい馬に乗せてもらった。ここを勝って勢いに乗れれば」。