森、2つの目標達成で“最高の18年へ”
2018年9月14日 05:30 【地方からの風】12日の戸塚記念をチャイヤプーンで制し、秋シーズンのスタートダッシュを決めた森泰斗(37=船橋)が18年の締めくくりへ、気を引き締め直した。
燃える理由は2つ。騎手リーディング再奪取とJBC制覇だ。14〜16年と3年連続で南関東を制圧したが、昨年はケガの影響があって2位に甘んじた。「いつかは(首位から)落ちるものだが、こんな形では終われない、という気持ち。今はいい馬が(一部の騎手に)偏るわけではなく上位がきっ抗している。ポジティブな気持ちを持って狙う」と冷静に前を見据える。
今夏はJRAの福島、新潟にも参戦。特に8月25日の新潟では8鞍に騎乗して1勝2着2回3着1回と大暴れした。「その成績はたまたま」と謙遜するが、有力馬の騎乗依頼に結果を残すこと自体が実力の証明だろう。ただ本人にとっては結果よりもJRAで騎乗することが気持ちのリフレッシュにつながるという。「良馬場の芝コースでの騎乗は、普段はない感覚で凄く気持ちがいい。その上、勝ったりしたら…騎手になった初心を取り戻す感覚」。その刺激を受けて、狙うはもう一つのJBC制覇。今年は11月4日にJRAの京都競馬場で行われるが「たまには中央勢を何とかやっつけたい」。順調なら圧倒的な強さでアフター5スター賞を制したミタサンミカヅキが参戦予定。強力な相棒を得て、その目標の実現へ森は虎視眈々(たんたん)腕をぶしている。