【セントライト記念】ギベオン、戸崎と躍動 人馬一体12秒3

2018年9月14日 05:30

戸崎圭太騎手を背にCWで単走で追い切りするギベオン

 初コンタクトを取った人馬がピッタリ呼吸を合わせ、さっそうと駆け抜けた。ギベオンは戸崎を背にCWコース単走で6Fからスタート。ムキになるシーンは一切なし。最初の2Fは続けて15秒台とゆったりラップを刻み、そこからスムーズにペースを上げていく。馬なりのまま直線しなやかなフォームで加速して6F85秒3、ラスト12秒3でフィニッシュ。この先にGIを見据える立場とあって休み明けのここで攻めすぎる必要はない。先週エポカドーロとの併せ馬(6F80秒6〜1F12秒2)で負荷はかけてある。しまい重点で済ませた、このひと追いは理想的だ。

 引き揚げてきた鞍上と言葉をかわした藤原英師は報道陣に向けて「戸崎がしゃべりたそうにしているからアイツに聞いて」と笑顔。その表情が辛口トレーナーの満点ジャッジを物語っていた。戸崎がストレートに感触を伝える。

 「レースを見ると気持ちが入るタイプなのかなと思っていたけど、今朝はそんなところもなくリラックスしていましたよ。藤原先生から動きを大きくするように、と言われていたので余計なことをせず、そういうイメージで乗りました。躍動感があったし、気持ち良く走れていたと思います」

 昨年12月デビューで新馬、500万と2連勝を飾って続く毎日杯が2着。前走・NHKマイルCも敗れたとはいえ、首差2着だから安定感は光っている。今年ここまで46勝でリーディング首位を走る藤原英厩舎においても素材の良さは現3歳世代トップクラスといっていい。夏場の休養で充電完了。秋初戦にピタリ照準を合わせてきた。V発進へ。春GI出走組と新興勢力がぶつかる激戦のトライアルを勝ち抜くイメージはでき上がっている。

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2018年9月14日のニュース