【日本ダービー】必然サリオス!1番人気は近4年連対なし

2020年5月27日 05:30

坂路を駆け上がるサリオス(撮影・郡司 修)

 過去の好走傾向から勝ち馬をあぶり出す「G1データMAX」は、過去10年のダービーの結果を徹底分析。“あの馬”の逆転Vを導き出した。

 (1)前走 皐月賞組が8勝、15連対と圧倒。ただ、同レース敗戦組からの巻き返しVは18年ダービー覇者ワグネリアンの7着が最高。「皐月賞で8着以下に敗れた馬」の連対はなく、クラシック2走目ならどの馬でも狙えるわけではない。今年はヴェルトライゼンデ(皐月賞8着)以下の馬が脱落する。一方、過去10年で5連対の別路線組に共通するのは「青葉賞か京都新聞杯で連対」。昨年ロジャーバローズは京都新聞杯2着から、12番人気の本番で大金星。それ以外の路線組の連対はなく、ここでバッサリ。

 (2)乗り替わり 「ダービーは乗り替わりでは勝てない」は、有名なジンクス。実際に85年(シリウスシンボリ)を最後に、乗り替わりでのダービー制覇はない。乗り替わりで挑んだ馬は【0・2・3・55】で連対率3・3%、複勝率8・3%。前走と同じ騎手で走った馬は【10・8・7・93】で連対率15・3%、複勝率21・2%と対照的な数字となっている。昨年は単勝1・6倍の1番人気サートゥルナーリアが初コンビのレーンで挑んだが4着に敗戦。弥生賞で共に勝利を挙げたとはいえサトノフラッグと武豊はここが再びのコンビ。データ的には厳しいか。

 (3)キャリア キャリア4戦馬が【2・2・2・19】で勝率8%、連対率16%、5戦馬が【4・5・1・27】で同10・8%、同24・3%と好成績を残す。キャリアが6、7戦馬の勝率は4、3%とガクッと落ちる。皐月賞で4着に奮闘したウインカーネリアン(同8戦)などが減点。

 (4)種牡馬 キングカメハメハ産駒の出走がない今年、中心は近10年で【5・3・3・26】と圧倒的なディープインパクト産駒。だが、ディープ産駒の連対率21・6%に対して、目立つのは【1・2・0・8】で連対率27・3%のハーツクライ産駒。10頭以上の出走数がある産駒の中での連対率はトップだ。

 ☆結論 必然と言うべきか残ったのはコントレイルとサリオスの2強。ここで注目したいデータが。皐月賞で「3戦3勝」同士の2強が激突したのは、グレード制導入の84年以降で15年キタサンブラックVSサトノクラウンなど4回。これがダービーで再び激突すれば、3回中2回で皐月賞との結果が入れ替わっている。また、1番人気は近4年で連対すらないのも興味深い。1冠目を手にして1番人気濃厚のコントレイルより、データが後押しするサリオスに◎。印は減点の少ない順で○コントレイル、▲サトノフラッグ、☆ウインカーネリアン、△アルジャンナ、ダーリントンホール、マンオブスピリット。推奨馬券は◎→○→▲☆△△△の厳選5点。

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2020年5月27日のニュース