船橋競馬、石崎駿ら6人が新型コロナ陽性 31日からの次開催全5日間中止

2020年8月27日 05:30

次開催の中止を発表した船橋競馬

 千葉県競馬組合は26日、船橋競馬所属の騎手5人から新たに新型コロナウイルス陽性を確認したと発表。24日に陽性が判明した1人と合わせて計6人となった。これを受け、第6回船橋競馬(31日~9月4日)の開催を取りやめると発表した。同ウイルスによる開催中止は地方競馬では川崎に続き2場目。

 船橋競馬では大井開催中(16~21日)に発熱者が出たため、21日に任意で騎手8人にPCR検査を実施。24日に1人の陽性が分かった。その結果を受け、船橋の騎手会主導で所属騎手全員が24日に検査を受けたところ、25日夜に5人の感染が判明。同競馬は陽性となった6人を石崎駿(36)、柿本量平(29)、左海誠二(45)、野沢憲彦(46)、張田昂(32)、山口達弥(34)と明らかにした。石崎駿は自らのツイッターに「外出も控え競馬の行き来しているだけだったんですが…。避けられないものですね」と無念の思いを記した。

 これを受け、同組合は千葉県、所管保健所と25、26日に協議。26日午後3時、次開催の中止を決定した。「厩舎周りの密対策の徹底など感染拡大を防止する措置を講じ、第7回船橋競馬(9月28日~10月2日)以降の開催に万全を期すため、5日間全て開催を取りやめることとしました。今後も保健所からの助言を踏まえ、引き続き感染症拡大防止に努めてまいります」と同組合はコメントを出した。濃厚接触者の認定など、今後も必要に応じて調教師、厩舎関係者の調査を行う予定。なお、26日朝は普段通りに調教を行った。

 ▼ボートレース 7月31日、広島県廿日市市の「ボートレース宮島」でクラスターが発生。8月10日まで外向発売所も含め、営業、開催を中止した。

 ▼競輪 7月31日、日本競輪選手会和歌山支部に所属するプロ選手3人とアマチュア選手2人が感染。和歌山県はクラスターと認定した。

 【浦和競馬の全騎手陰性】浦和競馬組合は26日、25日に実施した全騎手(15人=ケガ療養の2人除く)対象のPCR検査の結果、全員陰性だったと発表した。

 ▽船橋競馬 1928年(昭3)開設の柏競馬場(今の千葉県柏市)が前身。50年(昭25)に柏が最後の開催を終え、同年に船橋競馬場開場。オートレース場(のち移転、廃止)も併設していた。ビッグレース「かしわ記念」は柏競馬場が由来。2015年(平27)ナイター開始。ロッキータイガー、アブクマポーロ、トーシンブリザード、アジュディミツオー、フリオーソなどの名馬を出した。

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