【エリザベス女王杯】ラッキーライラック、香港遠征で集中力増してさらに進化

2020年11月12日 05:30

C.ルメールが騎乗し、感触を確かめたラッキーライラック

 【朝駆けネタ】人は一度、楽を覚えると元には戻れないと言うが、それは馬にも当てはまることがあるようだ。昨年のエリザベス女王杯で初コンビのスミヨンを背に、1年8カ月ぶりの勝利を手にしたラッキーライラック。この一戦がここ1年の“第二次勃興期”の起点となったように思えるが、担当の丸内助手は「その次の香港ヴァーズも大きかった」と振り返る。

 「あの時は輸送で体が減って…。人もフレッシュさがなくなると“もういいや!”となりますよね。あのレースは直線で一回止まって、馬が“もういいでしょ”と思ったはずなんです。でも、スミヨンがあきらめさせなかったんですよ」

 結果はグローリーヴェイズの2着。勝利には手が届かなかったものの「それ以降、馬が最後まで集中して走るようになりました。あきらめなくなったんです」と精神面の成長に寄与したと明かす。今年に入って大阪杯勝ち。進化を示して王道を歩み続けた1年、そのフィナーレは連覇しか考えられない。

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