【エリザベス女王杯】ロサグラウカ、ブリンカーで上昇 尾関師「馬は満足いく状態」

2020年11月12日 05:30

併せで追い切るロサグラウカ(撮影・西川祐介)

 【G1ドキュメント・美浦=11日】近4年のエリザベス女王杯の結果を見ると、16年に12番人気が2着、17年に9番人気が2着など毎年、波乱を演出する穴馬がいることが分かる。穴馬には注意が必要だ。今回、武本がオススメしたいのは、ロサグラウカだ。

 名前の由来である、薔薇(ばら)の一種ロサグラウカは5月中旬から開花。一方の同馬は、これまでの全4勝を11~2月に挙げており、冬に開花するタイプのようだ。オープン入り直後の2月ダイヤモンドSは12着だったが、休み明け+3400メートルの長距離がこたえた印象。一流の血統も魅力的。祖母に重賞2勝のローズバド、叔父にはG1馬ローズキングダムを持つ由緒正しき薔薇一族だ。祖母は01年オークス、秋華賞2着の実績馬で、同年の当レースでも2着と好走している。

 追い切りの動きも上々。Wコースで、ラナキラ(2歳1勝クラス)を4馬身先行し、馬なりで余力を残して同入した。尾関師は「凄く今日の動きが良くて、1回使って良くなっている感じ。このレースからブリンカーを使う。今日の追い切りでも使って、効果がある感じ。馬は満足いく状態。体も増えているし、輸送も心配ない」と納得の表情で前向きなコメントだ。

 基本は逃げ、先行型。近2走は前に行かずに中団~後方からだったが「先行、好位で競馬すると良さが出る馬」と同師。今回は逃げ馬が不在だけに、流れ次第でハナへいく可能性もある。「相手は強いがチャレンジ精神で臨みたい。クィーンスプマンテみたいになればいいですね」。09年の当レース逃げ切りV馬を引き合いに出し、能力開花に期待を寄せていた。

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