【朝日杯FS】山田、ビゾンテノブファロでG1初騎乗「チャンスをいただいた先生に感謝」

2020年12月18日 05:30

年男の山田敬士

 デビュー3年目の山田敬士(23=小桧山)が自厩舎のビゾンテノブファロでうれしいG1初騎乗を果たす。「一番は感謝です。自分一人の力で乗れるものではないので。チャンスをいただいた先生の期待に応えられるように騎乗するのが、一番の恩返しだと思っています」と意気込んでいる。16日の最終追いではゴール前で鋭い伸びを見せて、好調キープをアピール。騎乗した山田は「前回からハミを替えたおかげで、道中の力みがなくなった。それが最後の伸びにつながっている。今回の追い切りのような競馬ができれば、面白いと思います」と一発を狙っていた。

 10月31日に通算31勝目を挙げ、G1騎乗条件を満たした。今春のNHKマイルCでは、お手馬だった自厩舎のシャチに騎乗できなかっただけに、喜びもひとしお。小桧山師も「G1に乗れるようにハッパをかけてきた。だから褒美をあげなきゃと思って」と弟子の成長を喜んだ。コンビを組むビゾンテノブファロは道営からの転入馬で中央未勝利だが、JRAでの7戦中5戦で掲示板に載る堅実派。レコード決着となった2走前のデイリー杯2歳Sでは、1分33秒2の好時計で4着。時計勝負にも対応できるところを見せた。

 「着順ではなく、内容にこだわりたい。気負うことなく、いつも通りの自分らしい競馬がしたい」と山田。こん身の騎乗で波乱を演出するか。 

 ◆山田 敬士(やまだ・けいし)1997年(平9)9月18日生まれ、東京都出身の23歳。18年3月3日中山1Rのバロンボーテ(14着)で初騎乗。同年4月14日福島6Rのイペルラーニオで初勝利。JRA通算1256戦32勝(17日現在)。1メートル55.6、45.3キロ。血液型O。

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