【有馬記念1週前追い】さすがG1馬ブラストワンピース!復権へ関東リーディングに託す

2020年12月18日 05:30

併せて追い切るブラストワンピース(左)(撮影・西川祐介)

 20年を締めくくるグランプリ「第65回有馬記念」(27日、中山)の1週前追いが17日、行われた。美浦ではブラストワンピース(牡5=大竹)と、新コンビを組む横山武史(21)が初コンタクト。復権を期す18年の優勝馬が、併せ馬でいっぱいに追われ、気合を注入された。

 復権へ。ブラストワンピースは新たな相棒となる横山武を背にWコースへ。モエレコネクター(4歳2勝クラス)を1馬身追走から直線は内に併せてびっしりと追われた。6F82秒4~1F13秒2。馬なりのパートナーに手応えでは劣ったが、力でねじ伏せて半馬身先着した。

 横山武は「手応えは少し渋かったけど力強かった。思っていた以上に体が大きいしスタミナも感じた。さすがはG1を勝っている馬ですね」と好感触。大竹師も「年齢的なものなのか稽古は動かなくなっているが、コーナーを上がっていく時の感じが良かった。ここまでは順調に来ている」と納得の表情を見せた。

 秋初戦の天皇賞では11着に惨敗。師は「道中から脚がたまっていない感じだった。もう少しやれると思ったが、東京の二千は流れが合わないのかも」と振り返る。舞台は2戦2勝の中山へ。「負けてないからね。馬には前向きさがあって、燃え尽きた感じはない。条件さえ整えば」と、愛馬の復活を願う。

 新コンビの横山武は4年目の今年、先週までに87勝をマークし関東リーディング1位(全国6位)と大躍進。グランプリは初騎乗となるが「どのレースも乗せてもらえるのはありがたいが、この舞台で一昨年に勝っている馬に乗れるのはうれしい。調教でつかんだ感覚をレースで生かしたい」と意気込む。大竹師も「勢いのあるジョッキーだからね。その点にも期待している」と力を込めた。

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