【マイラーズC】エアロロノア切れ極上!池添好感触「素直で乗りやすい」

2021年4月22日 05:30

池添謙一が騎乗し、坂路コースで併せ馬に先着するエアロロノア

 優勝馬が安田記念に優先出走できる「第52回マイラーズC」(25日、阪神)では3連勝中のエアロロノア(牡4=笹田)が栗東坂路で好タイムをマーク。重賞初出走初Vを目指す。

 近況の勢いが乗り移った最終追いだった。重賞初挑戦のエアロロノアは池添が騎乗、坂路でアサカディスタンス(7歳3勝クラス)と併せ馬をこなした。馬体を併せるやいなや、軽く促しただけで一気にパス。それから相手をグインと置き去りにした。4F51秒6~1F12秒1と時計も優秀。全体時計ではこの日7位タイの好タイムをマーク、僚馬に大きく先着した。初コンビの鞍上が手応えをにじませる。

 「乗りやすいと聞いていましたけど、素直で乗りやすかった。最後1Fは併せた相手と手応えが違いました。調教では癖とか気になる点もなかったです」

 昨年暮れから一気に3連勝。前走は1分32秒1と破格の時計でマイルを走り切り、上がり3F33秒1と抜群の切れ味を見せた。この勝ちっぷりからも“即重賞V”の思いは高まる。笹田師の期待も高い。

 「追い切った後の息の入りもいいですし、いい状態で臨めると思います。相手を目標に最後はシュッと動かしていきました。前走は全体時計も上がりも速い。上がりの3Fをきっちり脚を使えますし、堅実ですね。年齢を重ねてまだ良くなると思いますけど、持っている能力は高いですね」

 母エアワンピースも笹田厩舎に所属、4歳春から3連勝と一気に芽吹いた。漫画「ワンピース」に登場するロロノア・ゾロは“世界一の剣豪になる”という野望を抱き、ストイックに強さを求道する。エアロロノアも切れ味を磨いて、強くなった。この春最大の上がり馬が仁川のターフを沸かせる。

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