感謝忘れぬ新人・永野 ミカンサンで恩返しを

2021年6月11日 05:30

同期トップタイの12勝をマークしている永野(撮影・郡司 修)

 【東西ドキュメント・美浦=10日】し烈な新人王争いは競馬界も。今年デビューの騎手は有望株ぞろい。中でも同期トップタイ12勝の永野猛蔵が熱い。先週の安田記念デーは2場開催、G1施行場の東京で諸先輩を相手に回して2勝。初々しい丸刈り頭を直撃!!

 実直な性格で受け答えがハッキリ。取材対応の態度は「良くしていただいている」という菅原明にそっくりで極めて丁寧だ。3年目で重賞初Vと飛躍した先輩と同様の成長曲線を描く予感…。今週は土日とも東京で18鞍、前走掲示板の馬が11頭と固め打ちも狙える布陣。普段から調教をつける自厩舎のミカンサン(土曜7R)は前走が3着で、「体重が増えてきていて状態は悪くない。ここで何とか」と気合が入る。

 「厳しい中にも愛情を持って指導いただいている。恩返ししたい」と常日頃から師匠・伊藤圭師への感謝を口にする謙虚な18歳。慎み深さを著しく欠く28歳の田井は取材ノートの表紙に“人を以(もっ)て鑑(かがみ)と為(な)す”と油性ペンで記した。

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2021年6月11日のニュース