【秋華賞】タガノパッション逆襲!ゲート練習&メンコ効果で一発あるぞ

2021年10月14日 05:30

CWコースを併せて追い切ったタガノパッション

 トレセンの最前線で取材する記者が、気になる穴馬に迫る秋の新企画「G1リベンジャーズ」。第2弾「秋華賞」の2日目は大阪本社の武本万里絵記者が、ローズSで本命に推したタガノパッションに再注目した。前走の12着大敗には、明確な理由がある。抽選突破なら一発があるとみた。

 タガノパッションはきっとリベンジに燃えている。前走のローズSでは悔しい思いをした。オークス4着の実績から2番人気に推されたが、まさかの12着。本命に推していた私も悔しい思いをした。オークスでは上がり最速の末脚を駆使した逸材。こんなに大敗する馬ではないはず…。

 敗因は明確だった。テンションが上がってゲート入りを嫌がったことが最大の理由。レースでは直線で前が壁になって追えなかったこともあり、実力が全く発揮されなかった。金山助手も「ゲートが全て。競馬をしていなかったから競馬から帰ってきてもケロッとしていた」と振り返る。中間はゲート練習も念入りに行っている。本番では練習同様にメンコをつけてゲート入りする予定だ。この日の追い切りはテンションを上げすぎないように、気持ち良くCWコースで4F50秒9~1F11秒7。同助手は「いい追い切りだった。体調もキープしていて、1回使って良くなっている。普通に走ればオークスくらいは走れると思う」と話す。

 武器は末脚。オークスで見せつけたあの脚は世代屈指といっても過言ではない。既走馬相手の3月デビュー戦(阪神芝1800メートル、3着)でいきなり上がり3F33秒0の豪快な脚を披露。続く未勝利Vから中1週で臨んだスイートピーSも最速の上がりで快勝した。まともに走れば凄い脚を使う。

 週末は天気が崩れそうだが、未勝利勝ちが重馬場と道悪もこなす。ゲートさえクリアすれば、一発逆転まで。そんな期待を抱いてしまう素質がある。阪神で行われる今年の秋華賞はフルゲート16頭。現状4分の3の抽選組だが、突破すれば最大の惑星となるはずだ。

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2021年10月14日のニュース