【秋華賞】松若エイシンヒテン虎視たんたん「後ろの馬に脚を使わせる」

2021年10月15日 05:30

厩舎周りで運動するエイシンヒテン

 【G1ドキュメント・栗東=14日】今年は京都競馬場改修工事に伴い、秋華賞は創設26回目で初めて阪神競馬場で施行される。新谷はこのコース設定こそが予想の“キモ”になると感じている。京都と同じく内回りの2000メートルを使用。ただ、最後の直線に急坂を控え、スピードに加えタフさが求められる。舞台を経験しているエイシンヒテン、ステラリアには大きなアドバンテージ。前哨戦・ローズS2着を叩き、秋2戦目となるエイシンヒテンに注目した。

 先週CWコースの追い切り後に松若がノーマルハミからリングハミへの変更を進言。最終追いは馬具を替えて臨んだ。松若は「先週乗った感じは良かった。右に張る面があったので、ハミを替えてもらいました」と経緯を説明。続けて「いい状態で向かえると思います」と本番を見据えた。

 距離を延ばした3走前、今回と同舞台の忘れな草賞(2着)からレースぶりが安定した。前走・ローズSはハナを主張。道中、コーナーで外へ外へ行く面を見せていたものの2着に好走した。「ゲートを出て先行できればと思っていた。終始、右へ張っていながら2着に粘ってくれた。力がありますね」と振り返った後「以前乗った時(阪神JF11着)に右回りは大丈夫だと(思った)。阪神に替わるのはいいですね」と舞台を歓迎していた。

 昨年の高松宮記念で待望のG1初制覇。モズスーパーフレアの速力を生かした戦法で押し切った。自身2度目のG1勝利へ。今回のパートナーも先行力が最大の武器。「後ろの馬に脚を使わせるような競馬をしたい」。レースプランはバッチリ描けている。新谷はその言葉に並々ならぬ闘志を感じた。

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