【高松宮記念】気配急上昇 ロータスランドに心が動く

2022年3月25日 05:30

坂路で追い切るロータスランド(撮影・亀井 直樹)

 【東西ドキュメント・栗東=24日】全休日の朝から栗東に詰めているオサムだが、情報に振り回されっぱなし。狙えそうな馬が多すぎるのだ。木曜朝も坂路で追い切ったロータスランドの元気の良さに心が動いた。

 朝一番、坂路で単走。前夜の雨でぬかるんだウッドチップを蹴散らすようにパワフルに駆け上がる。手応えは馬なりで明らかに抑えた時計だが、それでも4F52秒8~1F12秒4でまとめた。動きを確認した辻野師は意外にもちょっとした誤算を口にした。

 「思ったより時計が出たのは前に馬がいて目標になってしまったから。かわして少しフワッとしたところは、金土に乗って気持ちが入るように調整したい」

 予定より時計が速くなったのは許容範囲。京都牝馬S(1着)を叩かれ、気配急上昇の彼女にはオーバーワークなど無縁だろう。1週前のCWも凄かった。マーチSに出走するワイドファラオと併せ、6F80秒5~ラスト1F11秒1の時計でこれをちぎって捨てた。

 オサムが京都牝馬Sでロータスを無印にした理由は休養明けでいかにも太めに映ったから。事実18キロ増だったが、ふたを開けてみれば能力差は歴然だった。今回の課題は未経験の距離だけだが辻野師は意に介さない。週末の雨も歓迎だと話す。「距離に関しては展開や枠順にも左右されますが、スタートセンス、レースセンスの良さに期待したい。ソフトな馬場もこの馬にはいい」

 今年の高松宮記念は案外、先行馬が楽に運べそうだ。ロータスには絶好か。混戦にどこから切れ込むか。枠順決定の金曜朝まで悩み続けることになりそうだ。

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