【日本ダービー】ドウデュース 逆転シナリオ狂いなし鬼脚完成!万全最終リハ、武豊「本当にモノにしたい」
2022年5月26日 05:30 気品を身にまとい、万全の最終リハを終えた。ドウデュースはポリトラックで単走。脚を気持ち良く伸ばし、スムーズに運ぶ。直線もフォームがブレることなく加速。馬なりで6F85秒2~1F11秒4をマークした。1週前にはCWコースで6F79秒6~1F11秒2の猛時計をマークした。当週はこれで十分。ダービー2勝トレーナー、友道師は仕上がりに自信を見せる。
「1週前はしっかりと負荷をかけて、時計を出したかった。今回も皐月賞の時と同じように、いい調整ができていると思います。新馬戦の時は調教でも目立った時計が出ていなかったけど、時計が出るようになって成長を感じますね」
前走の皐月賞、一番強い競馬をしたのがこの馬だろう。ペースが落ち着き、掲示板は先行勢が占めた。その中で4コーナーで大外を回し、エンジンを噴かせた。上がり最速33秒8を繰り出して3着。その鬼脚は見る者のハートをつかんだ。デビュー戦からコンビを組む武豊は「前半はためるだけためたので。その分、ラストはよく伸びてくれたけど、やはり中山では少し前と距離が開きすぎましたね」と振り返った。
名手は98年スペシャルウィークを皮切りに、ダービー5勝の金字塔。20代、30代、40代で栄光をつかんだ。「2歳夏にデビューしたけど、その時から完成度は高かった。初めてまたがった時から意識していたレース。本当にモノにしたいと思う」と胸をときめかせた。コロナ禍がほどけつつあり、当日は最大7万人のファンが詰めかける。久々に起こる大きなカーテンコール。それが一番似合うのは、競馬界のレジェンドだろう。13年キズナ以来、9年ぶりの歓喜に包まれる。