【中京新馬戦】ダイヤモンドハンズ 一番星をつかむ!福永も素質評価「バランスいい」

2022年6月3日 05:15

厩舎周りで運動を行うダイヤモンドハンズ(撮影・亀井直樹)

 4日、2歳新馬戦がスタートする。今年の主な新種牡馬はサトノクラウン、リアルスティール、ゴールドアクター、レッドファルクス、マインドユアビスケッツなど。開幕週は東京、中京で計5鞍。土曜中京5R(芝1600メートル)では新種牡馬サトノダイヤモンド産駒ダイヤモンドハンズ(牡=池江)に注目だ。

 3月25日に父サトノダイヤモンドが過ごした池江厩舎に入厩したダイヤモンドハンズ。早々とゲート試験をパスし、兼武助手を喜ばせた。「ひと追いごとに良くなっている。バランスの良さは父と似ているね。心肺機能が高く、いずれは距離が延びて良さそうなタイプ」。父を思い出すのか、同助手の表情は非常に柔和だ。

 いったん栗東近郊のノーザンファームしがらきに移動し、5月10日に再入厩。1週前は福永を背にCWコースでゼッフィーロ(3歳1勝クラス)と併入。6F82秒8~1F11秒2を刻んだ。デビュー前の2歳としては水準以上。福永は「しっかり調教を積めて、バランスのいい馬。マイルは忙しい印象があるが新馬勝ちできるレベルにある」と素質を評価した。1日の最終追いもCWコースで6F82秒0~1F11秒2でまとめた。

 父は11月の京都芝2000メートル戦で新馬勝ち。きさらぎ賞を含むデビュー3連勝でスターダムに乗った。母メチャコルタはアルゼンチンG1の15年ミルギニーズ(芝1600メートル)を含む4勝。サトノダイヤモンドの母マルペンサもアルゼンチンG1馬。つまりダイヤモンドハンズは南米色の濃い血統構成となっている。

 「幼い感じを残しているけど、いいものを秘めていますよ」と笑みを抑え切れない兼武助手。父より早い時期のデビューで、狙うは父が獲れなかったダービー。馬名は「リスクを恐れず、これと決めた株を持ち続ける投資家」という意味。ダービーという目標からブレることなく走り続ける。

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