新人鷲頭“地元”函館で急上昇 最終週は8鞍「初めよりも頭数が増えました。うれしい」
2022年7月15日 05:15 飛躍の夏。函館に隣接する七飯町出身の新人・鷲頭虎太が名を上げた。函館入りするまで1勝だけだったが6月18日のドロップオブライトで函館初白星。翌19日は両親の前で同2勝目。途中2週間の騎乗停止はあったが、復帰初日の先週9日は再びドロップオブライトで強気先行で同3勝目。「応援が凄いです」と地元のありがたみを感じている。
全休日の週初め11日にはセレクトセールを見学。「めっちゃ楽しかったです。次々と高額で落札されていく。凄い世界だな」
トンボ返りして翌12日早朝から、再び調教に乗り続けた。そんな前向きな姿勢が関係者の目に留まる。函館最終週は計8鞍。「初めよりも頭数が増えました。うれしいです」。先週に続き、週単位では最多タイの騎乗依頼となった。
地元白星上積みを望める有力馬も多い。土曜2Rのエピファニアペスカは2走前に自身が騎乗して2着。「力はあります。今度は決めたい」。続く土曜3Rのヒロシゲパールは実戦では初騎乗だが、調教では乗り続けている。「前走(逃げ)のような競馬を」と攻めの姿勢を貫く。
実家は函館市の宝来町で「Pain屋」というパン店を経営している。「お薦めはクロワッサンです!!」と目を輝かせた18歳。今週もまた、地元ファンの前で沸かせてくれるはずだ。
◇鷲頭 虎太(わしず・こた)2003年(平15)12月6日生まれ、北海道七飯町出身の18歳。栗東・千田厩舎所属。今年3月5日にデビュー。5月7日、中京5Rのヤマニンゼストで初勝利。1メートル63、47キロ。血液型B。JRA通算63戦4勝(14日現在)。小5の時、函館競馬場の乗馬スポーツ少年団で乗馬を始める。趣味は音楽鑑賞。