【秋華賞】“牝馬の国枝”エリカヴィータに自信!5年連続連対へ

2022年10月14日 05:30

運動するエリカヴィータ(撮影・郡司修)

 10年アパパネを皮切りに、秋華賞で歴代最多3勝をマークする国枝師。近年は18年アーモンドアイ(1着)、19年カレンブーケドール(2着)、20年マジックキャッスル(2着)、21年アカイトリノムスメ(1着)で4年連続連対中だ。同一馬の出走が不可能な世代G1での快記録。国枝師は「そう書かれるとまた“牝馬の国枝”って言われちゃうだろ」と冗談めかすが、今年の管理馬エリカヴィータにも自信がありそうだ。

 正攻法の競馬で挑んだオークス(9着)。直線で伸び切れなかったが、師は「当時はまだ体質がしっかりしていなかったからね」と成長途上での敗戦だったと説明。中間はノーザンファーム天栄でリフレッシュして、馬体重は20キロ近く増えた。イメージがかぶるのは、似たように小柄な馬体ながら秋華賞でG1初制覇を果たした昨年覇者のアカイトリノムスメだ。2頭の比較を問われた師は「迫力はこっち(エリカヴィータ)の方が上かな。夏での上昇具合も上だと思う。気性的に落ち着いてきたのもいいね」と明るい。

 今回の2000メートルは春のフローラSで勝った距離。右回りは中山のフェアリーS(10着)で敗れているが、師は「乗りやすい馬だから右回りも内回りも関係ないと思うよ。何回も北海道に行っている馬だし、輸送も問題ないでしょう。楽しみにしているよ」と泰然自若の構え。3歳牝馬の夏の過ごさせ方を最も知っている名伯楽。今年もその余裕が不気味だ。

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