【天皇賞・秋】パンサラッサ 上向きラスト1F12秒1!矢作師も納得「身のこなしが良くなっている」
2022年10月27日 05:30 歴史的な逃亡劇を演じるか。パンサラッサの最終追いは坂路単走。レースで見せる激しい闘争心をベールに包み、4F53秒6~1F12秒1の抑えた時計で駆け上がってきた。この平常心が逆に不気味。動きを確認した矢作師は「今朝は(4F)53秒台の指示。先週に比べ一段階上がった感じ。身のこなしが良くなっている」と納得の表情だった。
指揮官の瞳がギラリ輝いたのは“逃げるのか?”の質問。前のめりで答える。
「もちろん。ファンの方もそれを望んでいる。それに徹するしかない。府中の2000メートルを(天皇賞・秋で)逃げ切ったのはニッポーテイオー(87年)までさかのぼる。簡単ではないが」
自分に言い聞かせるように強い決意を口にした。札幌記念で2着した内容は十分主力級。最終追いを終えたこの日、香港カップ(12月11日、シャティン)への招待受諾も発表された。今春のドバイターフ同着VでG1初制覇。海外遠征で箔(はく)を付けたパンサの逃げが波乱を呼ぶ。