【天皇賞・秋】(3)パンサラッサ 迷わず行けよ!吉田豊「自分から動いて後続に脚を使わせたい」

2022年10月28日 05:30

厩舎を出発するパンサラッサ

 改めてハナに行く意思を固めた。87年ニッポーテイオー以来の逃げ切りを狙うパンサラッサは2枠3番。ニッポーテイオーは3枠4番から後続に5馬身差をつける逃亡劇だった。枠順決定の知らせを受けた矢作師は開口一番「また内か」と漏らしながら、すぐにレースをイメージする。

 「内だからヨシと言わないかんのやろな。真ん中ぐらいがやりやすいが、コース形態を考えれば内が損になることはない。ジョッキー(吉田豊)にはスタートだけ気をつけてと。この枠なら余計に出して行くしかない」

 最近、出脚の鈍さも目につくが、同型バビットが外の12番を引いたことから理想的な単騎逃げに持ち込めるかも。08年マイルCS(ブルーメンブラット)以来、14年ぶりのJRA・G1制覇を狙う吉田豊も心はひとつ。「ハナに立って、うまく向正面に入りたい。切れる馬ではないのでペースは落とさない。(他馬に)内に入られずにリズム良く運ぶことが理想。高速馬場で直線の瞬発力勝負になると厳しい。自分から動いていって(道中から)後続に脚を使わせたい」と思い描く。

 踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ、行けば分かるさ。 

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