【ジャパンC】ヴェラアズール 芝で開花!初G1でも期待、陣営「楽しみにしています」

2022年11月23日 05:30

Cウッドでキャンター調整するヴェラアズール

 【G1ドキュメント・栗東=22日】大学生の頃、政治家の講演を聴きに行く機会があった。当時の教授は「雄弁に成功体験を語る人より、面白く失敗談を話す人の方が印象に残るよ」と言った。小林は西日本の本社予想を任される身。印はスマッシュヒットより、後悔した時の方がよく覚えている。

 ヴェラアズールは前走の京都大賞典が重賞初挑戦でいきなり勝った。単勝2番人気でノーマーク。2着馬は本命だったのに…。恥ずかしい思いだった。樫原助手は「どういう競馬をしてくれるかと思ったけど、強い勝ち方でした。トモに筋肉がついて、張りが出てきましたね。すぐ身になるタイプで、牧場からはいつも体が増えて栗東に戻ってくるんです。先週で530キロ(前走518キロ)。長距離輸送もあるので、体重は同じか少し増えると思います」とパワーアップを感じ取っていた。

 デビュー以来、ずっとダートを使われた。手堅く馬券圏内に食い込み5走目で未勝利V。昨年1月に1勝クラス勝ち。「あの時の勝ち方が強かったし、JBCに行ければ、と思っていました。それがJCになるなんて」と笑顔を見せた。5走前に初めて芝へ。そこからわずか7カ月で5戦3勝。オール上がり最速、切れ味はいきなり花開いた。

 「いいフットワークをしていましたし、どこかで芝を使ってほしいなと思ってはいたんです。跳びが大きいし、心臓も凄くいいので、楽しみにしています」

 火曜朝はCWコースを流して、最終追い切りに備えた。重賞初挑戦で一発回答を見せたなら、初のG1でも期待したくなる。今回は重い印が必要かな…とペンを走らせた。

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