【有馬記念】(13)タイトルホルダー あふれる闘志で蹴散らす!
2022年12月24日 05:25 俺が1番なんだ!タイトルホルダーは意気揚々と角馬場に姿を現した。7頭隊列の2番目。ファン投票1位は“なんで俺の前に馬がいるんだ”と言わんばかりにウオーミングアップから首を上下に振り気合を見せた。燃え過ぎ?そんなことはない。栗田師は「あれくらいだと思う。いつも通り。落ち着きもありながら、気持ちも入っている」と闘志を評価した。
走り出せばそれは推進力へ変わった。この日は坂路2本。馬場の真ん中を威風堂々と駆け上がる。“もっと速く走らせろ”。その中でもうまく気持ちをコントロール。体と気持ちをマッチさせながら、グイグイと登坂した。もちろん決戦2日前、タイムは1本目4F63秒4~1F16秒0、2本目4F62秒3~1F14秒8とゆったり。ただ、数字には表れないパワーは計り知れないものがあった。「行きっぷりが良く、イメージ通りの調教ができて状態もアップしている」と師も納得の表情だ。
初対戦となる最強3歳馬イクイノックス、最強牝馬ジェラルディーナ。名実ともに国内No・1にとって落とせない統一戦となる。ただ、鞍上は己を貫く。「僕はタイトルホルダーだけを見て競馬をするつもり。他のことには気を取られないようにしたい」ときっぱり。自分の走りさえできれば、天下統一はおのずと付いてくる。
36万8304票。2位のエフフォーリアには6万票超差をつけ、歴代の票数でもトップとファンの支持は絶大だ。横山和は「たくさんの支持、本当にありがとうございます。皆さんの思いを乗せて頑張ろうと思います」と意気込みを語った。俺の、私の、みんなの夢としてタイトルホルダーが1番を証明する。
