【中山大障害】6着で引退のオジュウチョウサン 大差最下位の障害デビューから伝説の名ジャンパーに

2022年12月24日 14:55

<中山大障害>大生垣を飛越するオジュウチョウサン(左から2頭目)、右手前はニシノデイジー(撮影・郡司 修)

 希代の名ジャンパー、オジュウチョウサン(牡11=和田正)が、完全燃焼の6着で現役生活に別れを告げた。

 13年にデビュー。通算40戦で引退レースとなった中山大障害は勝利は届かなかったものの、大きな拍手を浴びて完走。最後まで全力を尽くした。

 オジュウチョウサンがデビューしたのは9年以上前の13年10月。平地の2歳新馬で15頭立て12番人気11着だった。障害に転じたのは14年11月。障害3歳以上未勝利で、14頭立て14番人気14着で13着から大差でゴールした。

 15年2月に障害で初勝利を挙げると、16年中山グランドジャンプでJ・G1初制覇。同レース3連覇となった18年まで9連勝をマークし、同年夏には再び平地に挑戦する。武豊を鞍上に迎え、開成山特別、南部特別を連勝し、有馬記念でも9着と奮闘した。

 J・G1は史上最多の9勝。獲得賞金も10億円に迫った。14年日本ダービーを制したワンアンドオンリー、国内外でG1を6勝したモーリスが同期。長く競馬ファンを魅了し、数々の伝説を残してきたオジュウチョウサンは坂東牧場で種牡馬入りし、第2の馬生を力強く歩んでいく。

特集

2022年12月24日のニュース