【中山金杯】カレンルシェルブル 自慢の末脚温存も相棒斎藤新は太鼓判「動きに切れ」
2023年1月3日 05:23 23年の中央競馬開幕を飾る東西金杯(5日)の追い切りが2日、東西トレセンで行われた。「第72回中山金杯」組は、カレンルシェルブルが栗東CWコースで好調をアピールした。
めでたきニューイヤーに新星誕生の予感がする。中山金杯に向かうカレンルシェルブルだ。3勝クラス脱出に時間を要したが、破壊力は一撃必殺。昇級の壁を感じさせない。コンビを組むのはテン乗りの前走・魚沼Sで勝利に導き、いきなり相性の良さを見せた斎藤新。昨年の中山金杯で伏兵レッドガランを勝利に導いた21歳が自信を見せた。
最終追いは斎藤が手綱を取り、CWコースで併せ馬。安田翔師を背に先導するオメガリッチマン(3歳1勝クラス)を目標に直線は外から並びかけ、併入の形でゴール。6F84秒0~1F11秒9の時計には無理がない。自慢の末脚はレースまで温存した形。鞍上は地力強化を感じている。
「凄く状態は良さそうです。前回も良かったけど、動きに切れがあり、反応も前回以上。体も大きく見せて毛ヅヤもいい。見た目通りの状態の良さですね」
昨年のレッドガランはリゲルSから2Fの距離延長が不安視されたが、落ち着いたリードで2馬身半差の快勝。距離延長を逆に追い風に変えた。好相性のレースに向け、鞍上は意気込みを口にする。
「普段のキャンターから乗りやすい馬です。折り合いも問題ないし、操縦性に関しては言うことない。(久しぶりの右回りでも)右回りが下手な感じもない。リズム良く運べたら確実に脚を使ってくれる。ルシェルブルの脚を信じて乗ります」
一方、送り出す安田翔師は現実的。目の前の一戦より先を見据えて「変化を見たい一年」と展望する。「オープンでどれだけやれるか、でしょう。ハンデとか展開とか助けは必要。我慢させて、うまく脚がたまるようなら」と話す。
試金石になるが、さらなる高みを求めるなら結果は必然。鞍上は開運重賞を前に決意を新たにする。
「去年は凄くいいスタートを切れました。今年もチャンスがある馬に乗せてもらえる。うまくエスコートしてあげられたら」
理想は速い流れでの末脚勝負。若武者が夢多き23年を剛脚で切り開く。