福永「後悔は尽きなかったが、未練は一つもない」
2023年2月20日 05:21 今月末で騎手を引退し、調教師に転身する福永祐一(46)が19日、東京競馬場で国内ラスト騎乗を終えた。
【福永に聞く】
――最終騎乗を終えての気持ちは?
「最終レース(12R5着)で結果を残せず申し訳ない気持ち。1Rから多くのお客さんに来ていただき幸せです」
――先輩の柴田善、武豊から花束を受け取った。
「順番が違うだろうと言われた。僕よりもおじさんの2人から花束を贈られ複雑な気持ちも。調教師として2人に依頼できるような馬をつくりたい」
――東京の思い出は?
「たくさんの経験を、とりわけダービーでさせてもらった。ここで勝つことは騎手の醍醐味(だいごみ)の一つ。大きなやりがいを与えてくれた競馬場」
――ラストはサウジでの騎乗。
「最終騎乗を日本の皆さんの前で見せられないのは心残り。ただ、最後まで大きなレースに騎乗依頼を頂けて感謝している。いい結果、騎乗を見せられるよう頑張りたい」
――最後にファンへ。
「後悔は尽きなかったが、未練は一つもない。27年間、一度も騎手を嫌と思わずこられたのはファンのおかげ。騎手という仕事を味わい尽くした。今度は調教師として、後ろに並んでいるジョッキーたちと競馬を盛り上げていきたい。ありがとうございました」