【小倉大賞典】7歳ヒンドゥタイムズ 悲願の重賞初V ムルザバエフ「接戦になったのが良かった」

2023年2月20日 05:19

<小倉11R・小倉大賞典>カテドラル(左)との叩き合いを制し重賞初勝利を飾ったヒンドゥタイムズ

 カザフスタン生まれの仕事人バウルジャン・ムルザバエフ(30)旋風が小倉でも吹き荒れた。「第57回小倉大賞典」はハンデ戦らしくゴール前、際どい争い。剛腕のひと押しが利き、ヒンドゥタイムズが7歳にして待望の重賞初制覇だ。管理する斉藤崇史師(40)は京都牝馬S(ララクリスティーヌ)に続く2日連続重賞V。ともに鼻差の接戦をものにした。

 狙ったレースは必ずものにする。それがムルザバエフの流儀だ。巧みな状況判断とコース取りのうまさが勝負の明暗を分けた。最終4コーナー、ほとんどの馬が外を回す中、ヒンドゥタイムズを馬場の真ん中へ導く。早め先頭バジオウとの差が一気に縮まった。が、まだ終わらない。内からカテドラルが急接近。これで勝負根性に火がついた。
 「先頭に立ってからフワッと物見する感じに。そこで内から凄い脚で来ているのが分かった。逆に接戦になったのが良かった。写真判定?ゴールでは、ちょっとだけ出たと思ったよ」

 7歳馬ヒンドゥタイムズはにして、うれしい重賞初V。表彰式では大勢のファンから拍手が湧き起こった。「小倉の皆さん、ありがとう。ネクストタイム。また会いましょう」。カザフスタン出身の仕事人は喜びを爆発させ、小倉を後にした。  

 ヒンドゥタイムズ 父ハービンジャー 母マハーバーラタ(母の父ディープインパクト)16年4月4日生まれ セン7歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績19戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億9568万6000円 馬名は曲名(母名より連想)。

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