競馬学校チャンピオンシップ優勝、母も元騎手…期待の男性新人ジョッキー4人
2023年3月3日 05:28 ≪父が厩務員≫父が厩務員という石田拓郎(18)は自然と競馬の世界へ。石田は好きな馬を「父にとって重賞初勝利となったウインキートスです」として、目標とする騎手に菅原明良を挙げ「若手の時から結果を出して人柄も尊敬しています。デビューが近づいて少し緊張してきました」と初々しく話した。今週は土日中山で所属する新開厩舎の馬を中心に計5鞍がスタンバイしている。
≪「早く乗りたい」≫「競馬学校チャンピオンシップ」優勝の小林勝太(20)は、土日中山で5鞍に騎乗。「早く競馬に乗ってみたい。固定観念を持たない、馬の特徴に合わせた騎乗をしたい」とデビューを心待ちにした。日曜中山12Rで騎乗するコーリングローリーは、3走前に同クラスで2着の実績がある。「いつもはしまい動かない馬だけど、ここ2週連続は動けている」と好コンディションを実感。「後方から追い込む、この馬のスタイルを貫いて落ち着いて騎乗したい」と意気込んだ。
≪バランスに自信≫佐藤翔馬(18)は川崎の元騎手で現調教師の博紀さんを父に持ち、幼い頃から競馬は身近な存在だった。佐藤は「本当に小さい時から憧れ続けてきたのでワクワクの気持ちが大きい。バランスには自信があるので馬の邪魔にならないような騎乗をしたいです」と語る。所属する小桧山厩舎には山田、原と先輩騎手も在籍し、「分からないことがあったらすぐに聞けるし、本当に恵まれていると思います」と感謝した。土日は中山で計7鞍に騎乗。
≪不安より楽しみ≫大橋厩舎からデビューする田口貫太(19)は父と母が共に元騎手。父・輝彦さんは笠松所属で通算288勝を挙げた元ジョッキーで現笠松の調教師。母・広美さん(旧姓・中島)は笠松競馬初の女性ジョッキーとして通算120勝を挙げた。田口は「少し不安もありますが、楽しみの方が大きいですね。父からは“人生は長い、焦らずコツコツやれ”と。(大橋)先生からは“減量を生かし、積極的な競馬で”と言われています」と前向き。土日阪神で9鞍に騎乗。