【弥生賞ディープインパクト記念】グリューネグリーン 夢の続きは兄が得意だった中山G2から再出発
2023年3月3日 05:23 【東西ドキュメント・美浦=2日】有力馬の相次ぐ回避で混迷極める弥生賞。田井は馬体写真を並べて頭を抱えていた。全然分からない。ただ一つ分かることは、グリューネグリーンは兄ヴェルデグリーンとうり二つ。毛色、顔つき、筋肉、体重のかけ方まで酷似。相沢師が「生まれ変わり」と表現するのも納得。
相沢厩舎にG1タイトルをもたらしたウメノファイバーが2代母にいるゆかりの血脈。「生まれた時に見に行ったら、本当にそっくりでね…」。師が姿を重ねた兄ヴェルデグリーンはオールカマー、AJC杯を優勝。しかし、G1制覇を目指すさなかにがんに侵され、この世を去った。母レディーダービーが栗毛の牡馬を産んだのはヴェルデグリーン以来12年ぶり。ヴェルデはイタリア語で、グリューネはドイツ語でともに「緑」の意。見た目も名前の意味も同じ。「(ヴェルデは)無事ならまだまだやれていたと思う」。見られなかった夢の続きは、兄が得意とした中山G2から再出発する。