桜とともにダレカノ満開

2023年4月16日 09:30

桜の季節に団子がおいしいことも、これまた不思議な話である

 今年の桜花賞は、リバティアイランドの異次元でドラマチックなレースに感動した。そしてもう一つ。今年も桜が奇麗だった。

 桜の開花時期は気候によって毎年違うが、桜花賞のときはいつも美しく咲いている。スタートして向正面、薄ピンクに咲いた桜の前を3歳牝馬たちが走るのだが、これが実に絵になる。大好きなシーンだ。

 以前ある騎手から、「桜花賞に桜が満開なのは、JRAの人が桜花賞に合わせて世話をしているからだよ」と聞いた。気温が高く開花が早そうな時は、「まだ咲くんじゃないよ」と木の根元に氷を置いて冷やすそうだ。「映画『フラガール』みたい!」。私は感動した。この話はずっと気になっていて、ある時JRA馬場造園課に取材する機会があり聞いてみた。すると「そんな話があるのですか?!」と大笑い。「え?違うのですか?」「そんなことはしていませんよ。ですが毎年、桜花賞には満開になるのです」と教えてくれた。桜花賞に合わせて桜を世話する話も感動したが、桜が桜花賞に合わせて花を開かせる話も、なんだか胸が熱くなった。

 留守杯日高賞は、岩手競馬の桜花賞だ。そして今、水沢競馬場も美しい桜が咲いている。私は岩手のダレカノカゼノアトを応援!3連複1頭軸で(10)から(3)、(5)、(6)、(8)、(9)、(11)。各100円で計1500円。

 ◇六車 奈々(ろくしゃ・なな)1973年(昭48)12月2日生まれ、京都府出身の49歳。

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