武豊、最初の命名案は「豊彦」だった 曽祖父・彦七さんから始まった物語

2023年6月26日 12:00

武豊

 JRAで史上最多4431勝(26日現在)を挙げる不世出のスーパージョッキー・武豊が、テレビ東京系で25日に放送された「武豊―THE ORIGIN― ~始まりの地・函館~」に出演した。

 函館は16年に亡くなった父・邦彦さんが生まれ育った場所で、武豊も幼少時から何度も足を運んだ。武豊の曽祖父の彦七さんが10代の頃の1874年に函館に渡ったことが始まり。彦七さんは、北海道開拓のため西洋の馬や畜産を研究する施設で馬の育成や乗馬を学んだ。

 番組で紹介された家系図によると、彦七さんや邦彦さんら武家には「彦」がつく名前が多かった。武豊の叔父・芳孝さんが明かしたのは、「豊」の命名に関する秘話。芳孝さんによると最初の案は「豊彦」だったそうで、豊の祖母・房子さんが「それだけはよしてくれないか。孫には『彦』はいらない」と止めたという。

 曽祖父の彦七さんは函館でも指折りの馬乗りとして名が知られ、女性も虜にしたとされる。芳孝さんが「相当モテた」と言うと、豊は「受け継ぎたかったですよ」と笑顔。100年以上前に彦七さんがかぶっていたというシルクハットをかぶった豊は、「馬を大切にして乗って、という気持ちは受け継いでいきたい」と気持ちを新たにしていた。

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