【ジャパンC】100%はまだ先も…タイトルホルダー着実に良化 栗田師「かなり良くなっている」

2023年11月23日 05:26

横山和を背に併せで追い切るタイトルホルダー(右)(撮影・村上大輔)

 【G1ドキュメント・美浦=22日】超絶レコードの直後、脚元の不安、長期休養明け2戦目…。それぞれが難しい調整を強いられた美浦の有力馬たちのジャッジは、今年のジャパンC攻略の鍵となるはず。高木が注目したのは復活を期すタイトルホルダー。陣営が目指すのは、レコードで勝った昨年の宝塚記念時の状態だ。栗田師は「(当時の状態は)チームのみんなが言葉をかわさなくても分かるような感じだった。少しでも近づけてレースに臨みたい」と力強く語った。

 先週に続いて横山和が騎乗した最終追いはWコース。3馬身前に置いたメジャークロニクル(4歳2勝クラス)を活気十分に追走する。4角でスッと内に入ると、直線はキレのあるフットワーク。馬なりで一気に加速し、5F65秒9~1F11秒4で併入した。栗田師は「無理せず時計が出たし、先週よりはかなり良くなっていると思います。以前はあった走りの左右差も良くなってきている」と納得の表情だった。

 競走中止となった天皇賞・春の後は、慎重な調整過程。酷暑、改修工事で美浦坂路が閉鎖されるなど逆風の中、復活へ少しずつ歩みを進めた。復帰戦の前走・オールカマーを2着に好走。横山和は「正直、ああいうこと(競走中止)があった後で、凄くよく頑張ってくれた」とその底力に敬意を表する。ただ、“最高の状態”を知るからこそ、手放しでの称賛はまだ。鞍上は「(先週よりは)反応も良くなっているけど僕としてはもうひとつ、はじけてもいいかなというのが本音です」と明かした。

 100%の状態は先でも、着実な良化は明らか。過去に何度も◎を託した高木もどう評価する?枠順発表まで思案が続く。

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