【ジャパンC】ドウデュース逆襲態勢!友道師が断言「舞台設定ベスト」
2023年11月23日 05:26 調教の動きに注目して勝ち馬に迫る「厳選超抜リスト」は、復権を期すダービー馬ドウデュースに熱視線だ。
世代の頂点を極めた舞台で逆襲を期す。ドウデュースにとって東京芝2400メートルは昨年のダービーで勝っている条件。イクイノックスを負かした実績が色あせることはない。友道師が舞台設定について「ベストだと思います」と言い切る。何より叩き2走目で本来のパフォーマンスを見せられる仕上がりだ。
最終追いは前走時(天皇賞・秋7着)の坂路ではなく、いつものポリトラックに戻した。友道師は「前回は間隔が空いていましたし、速い時計じゃなくて少し負荷をかけたいなと思って坂路でやりました」と説明し「今回はいつもの当該週と同じ。ダービーを勝った時もそうでした」と続けた。ジュンブルースカイ(5歳2勝クラス)を2馬身ほど追走してスタート。折り合いを重視しながら直線、内から並びかける。弾むようなフットワークで5F66秒3~1F11秒3を刻み、手応え十分に併入した。指揮官が口にしたのは、いい精神状態にあること。CWコースの1週前追いを踏まえて「天皇賞の時も動きは良かったけど、あの時と比べてもリラックスして、今回の方がメリハリが利いた動きでした」と変化を感じている。「今すぐにでも全力で走りたい雰囲気」を醸し出しながら、それでいて抑えも利いていた。中3週ながらレース後のダメージはなく、翌週の水曜から乗り始め、しっかり調教を積めている。叩いた上積みは大きい。
前走はレース当日に武豊が右足を負傷するアクシデント。戸崎に乗り替わり「直前で多くを伝えることができなかった」(友道師)ままに臨んだ。今回も武豊はケガの回復状況が思わしくないため騎乗できないが、騎乗経験がある戸崎と再びコンビを組めることは大きい。戸崎は前走について「2角の入りの馬場が緩くて、そこで脚を取られて力んでしまいました」と敗因を分析。「前回の走りがガス抜きになれば。今回も道中リラックスできるかがポイントですね。ゆっくり行った方がいい脚を使えます」と特性をつかんでいる。イクイノックスをはじめ、強豪がそろう大一番。ダービー馬が復権を期して臨む。
《厩舎先輩に続くJC制覇なるか》友道厩舎は17年に当時5歳のシュヴァルグランでジャパンCを勝っている。ドウデュースと同じハーツクライ産駒で、そこで3着に負かしたのはイクイノックスの父キタサンブラックだ。前年覇者であり天皇賞・秋1着からの臨戦だった同世代のライバルを退け、5番人気での戴冠だった。厩舎の先輩に続くジャパンC制覇なるか。今は亡き父の後押しがあるかも。