【阪神JF】まなみ初G1騎乗!スウィープフィートと「力を合わせて全力で頑張りたい」

2023年12月8日 05:24

調教を終えて記者からの囲み取材を受ける永島まなみ

 仁川にフレッシュな風が吹く。2歳女王決定戦「第75回阪神JF」の出走馬18頭が7日、確定した。賞金400万円組9頭のうち4頭が抽選を突破。スウィープフィートに騎乗する永島まなみ(21=高橋康)、ニュージェネラルと初コンビを組む田口貫太(19=大橋)はG1初挑戦となる。なお、同レースは8日に枠順が決まる。

 笑顔がはじけた。注目のスウィープフィートが9分の4の抽選を突破。永島のG1初チャレンジが決定した。

 「憧れていたG1の舞台に乗せていただけることをうれしく思います。デビューした時から乗せていただいている馬。常に一生懸命に走る子。一緒に力を合わせて、全力で頑張りたいと思います」

 阪神競馬場には特別な思い入れがある。兵庫県出身。兵庫競馬の騎手だった父に憧れ、5歳から乗馬を始め、同競馬場の「乗馬スポーツ少年団」に所属して馬乗りを学んだ特別な場所。

 「阪神は“地元”ですからね。阪神競馬場ではG1もたくさん見ました。その舞台に立たせてもらえることを凄くうれしく思います」と目を輝かせる。

 出るだけじゃない。コンビを組むスウィープフィートは一撃の可能性を感じさせる馬だ。京都の白菊賞2着から中1週での出走になるが、疲れなど皆無。木曜の坂路を4F55秒2~1F12秒0の時計で流し、庄野師も「しまいを伸ばす程度だったが、しっかり反応して動きは申し分ない」と状態の良さに太鼓判だ。

 その前走が優秀。結果的にプシプシーナの逃げ切りを許す形になったが、前残りの流れを激しく追い詰めた上がり3Fが33秒1!!この切れ味ならG1舞台でも通用していい。

 「スローペースの中でも凄くいい脚を使ってくれました。使いつつテンションが落ち着いてきたのもいいですね。成長してくれています。外回りもこの馬にはプラス。前走よりもう少しポジションが取れるようなら」と前のめりだ。

 先週の中京で2勝を加算し今年JRA46勝目。女性騎手の年間最多勝まであと「5勝」としている。技術を磨き、心を研ぎ澄ます21歳のチャレンジが師走の阪神を熱くしてくれそうだ。

 ◇永島 まなみ(ながしま・まなみ)2002年(平14)10月27日生まれ、兵庫県出身の21歳。栗東・高橋康之厩舎所属。JRA通算1253戦74勝。父・太郎さんは兵庫競馬所属の元騎手で現在は調教師。1メートル59・8、45・4キロ。血液型A。

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