【阪神JF】“栗東滞在の関東馬”ステレンボッシュがトレンドに乗る

2023年12月8日 05:24

厩舎周りで運動するステレンボッシュ(撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=7日】先週のチャンピオンズCは関東馬のワンツー決着。今年、西日本で行われたG1で関東馬のワンツーは宝塚記念、菊花賞、エリザベス女王杯に続く4回目だった。そのうち栗東滞在で挑んだ関東馬は宝塚記念でイクイノックス1着&スルーセブンシーズ2着、エリ女もブレイディヴェーグが制した。そして阪神JFも2頭の関東馬が栗東滞在で調整されている。最終追い翌日の木曜朝、寺下は関東馬の出張馬房へ向かった。

 厩舎のスタッフ控室をのぞくと、ステレンボッシュを送り込む国枝厩舎の田村助手の姿が。早速取材開始だ。「今朝は厩舎周りの運動。落ち着いていましたよ」と感触を口にする。前日の追い切りは初コンビのルメールを背に軽快な動き。「先週末ぐらいから走りが大きくなった。ルメさんも“跳びが奇麗でいい走り”と言ってくれましたよ」と教えてくれた。厩舎はアパパネなど栗東滞在で結果を出しており、今回もチャンスはありそうだ。

 しばらくすると、もう一頭の滞在馬アスコリピチェーノを担当する黒岩厩舎の鈴木助手が戻ってきた。「追い切り後もカイ食いはいいですし、変わりないですよ」と目を細める。新潟2歳S1着以来となるが、入念に攻め馬を消化。1週前追いは北村宏が駆けつけ、CWコース6F79秒3の好時計をマークした。「先週、騎乗したジョッキーも“(初めての)右回りは大丈夫。折り合いも心配ない”と言ってくれた。道中スムーズなら最後は脚を使ってくれるから」と期待を寄せる。2頭とも好気配。再び関東馬ワンツーの可能性もありそうだ。

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