【フェブラリーS】長岡 初砂ガイアフォースとコンビで今度こそG1制覇を!「悔いが残らないように」

2024年2月16日 05:29

長岡を背に追い切りへ向かうガイアフォース

 24年のG1開幕戦「第41回フェブラリーS」の出走馬が15日、確定。20年16番人気ケイティブレイブを2着に導いた長岡禎仁(30)は同じ杉山晴厩舎ガイアフォースとコンビを組み、初ダート出走でG1制覇を狙う。枠順は16日に確定する。

 稽古から付きっきりで馬に向き合う。そのプロセスには騎手人生が投影されている。長岡はフェブラリーSでガイアフォースと初コンビ。騎乗が決まってからは追い切りを含め3、4日の競馬開催日にも栗東に駆けつけてまたがった。その後に京都で騎乗。「以前は北海道や小倉など1年のうち4カ月は滞在していました。付きっきりで調教をつけてきた経験が生きていると思います。ケイティブレイブもそれで結果が出ましたからね」と思いやった。

 20年のこのレース、同じ杉山晴厩舎のケイティブレイブとのコンビで2着に入った。単勝16番人気(142・6倍!)での激走。続くかしわ記念でも手綱を取り、2着と好走した。現在は栗東を拠点にしているが、美浦・小島茂厩舎所属でデビュー。厩舎に所属していた阿部助手(現美浦・木村厩舎)と杉山晴師が旧知の仲で縁ができた。「“めちゃくちゃうまいジョッキーが栗東に行くから頼むわ”と言われていたみたいです。最初に凄く難しい馬に乗った気がします。見られていたんですかね」と笑顔で振り返った。

 20年8月に小倉記念のアールスターで重賞初V。ガイアフォースと厩舎、馬主(KRジャパン)が同じ。昨年のリーディングトレーナーとの出会いは大きい。「物凄く観察をされている人。だから調子を見極めるのも上手なのだと思います。うまくいかなかった時も、ごまかせないんです」と気を引き締めた。

 本番が近づいてきた。この中間、3本の追い切りに乗った。「ゴールの地点から逆算して、この地点でこれをしたいと考えて乗ってきました。騎乗できるのはうれしいですし、身が引き締まる思いもあります。悔いが残らないように乗りたいですね」。20年ケイティブレイブは勝ち馬モズアスコットから2馬身半差だった。あれから4年、自身も成長した。同じ舞台で、人馬一体の旅。今度はVゴールを駆け抜ける。

 ≪杉山晴師も手腕に期待≫ガイアフォースを管理する杉山晴師も長岡の手腕を買っている。「今も調教から携わってくれています。付きっきりで乗ってくれることも含めて今回、乗ってもらうことになりました」と話す。今回が初ダート。馬格にあふれる芦毛がどのような走りを見せるか。「初ダートでも戸惑うことなく走ってくれると思います」と期待を寄せた。

 ◇長岡 禎仁(ながおか・よしひと)1993年(平5)9月25日生まれ、和歌山市出身の30歳。競馬サークルと無縁の家庭で育ったが、競馬場の華やかさに憧れて騎手を志す。12年に競馬学校を卒業し、アイルランド大使特別賞を受賞。美浦・小島茂之厩舎所属でデビューし、フリーを経て現在は栗東・高橋亮厩舎所属。JRA通算2587戦90勝。

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