【青葉賞】シュガークン重賞初V!日本ダービー切符獲得 武豊も絶賛「センスある馬」

2024年4月28日 04:55

<東京11R 青葉賞>レースを制したシュガークン(右)(撮影・郡司 修)

 ダービートライアルのG2「第31回青葉賞」が27日、東京競馬場で行われた。武豊(55)騎乗の2番人気シュガークンが中団から抜け出し、未勝利から3連勝で重賞初制覇。2着ショウナンラプンタとともに世代の頂点を決める日本ダービー(5月26日、東京)の優先出走権を獲得した。

 武豊に導かれたシュガークンがダービーの切符をつかんだ。多くの名馬にまたがってきたレジェンドは「センスがある馬。1着で優先出走権を獲ることができたのでこれからが楽しみ」と喜んだ。

 半兄キタサンブラックをほうふつさせる非凡なレースセンスを披露した。好スタートを決めたが、逃げ切った前走の大寒桜賞とは一転、好位の内で脚をためた。「いろんなレースをしてきたし今日も流れに乗れればと。折り合ってくれたし外に出しての反応も良かった」。直線もしっかり伸び、外から迫ったショウナンラプンタを頭差しのいだ。デビューから1戦ごとに距離を延ばし、本番と同じ舞台で最高の結果。前人未到のJRA通算4500勝まで“あと3”に迫った名手は「遅いデビューだったがこのパフォーマンス。1戦ずつ成長している」とパートナーを称えた。

 G1・7勝を挙げ最強馬の名を欲しいままにした兄が成し遂げられなかったダービー制覇。兄も管理した清水久師は「じっくり育てたかいがあったかな。兄の分まで勝ちたい」と意気込む。胸を張って大一番へ。鞍上は未定だが、9年の時を経て弟が注目の“雪辱戦”に挑む。

 ◆シュガークン 父ドゥラメンテ 母シュガーハート(母の父サクラバクシンオー)21年3月5日生まれ 牡3歳 栗東・清水久厩舎所属 馬主・辻子依旦氏 生産者・北海道日高町のヤナガワ牧場 戦績4戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7414万2000円 馬名は母名の一部(シュガー)にフィンランド語の時(クン)の意味。

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