【ジャパンC】“総大将”ドウデュース堂々V!!武豊 ハーツ産駒でディープ産駒を完封

2024年11月24日 17:21

<東京12R・ジャパンC>レースを制した武豊騎乗のドウデュース(撮影・河野 光希)

 国内外の強豪が集った「ジャパンカップ」は、武豊が騎乗した1番人気ドウデュース(牡5=友道)が制し、G1通算5勝目を挙げた。

 自身を巡る様々なストーリーが散りばめられた大一番で、武豊が堂々と主役を務めた。前半1000メートル62秒2の超スローペースでも、腹をくくって後方待機。「全然、ペースが上がらなかったので馬が本当に走りたがっていた」。なんとかなだめて直線に向くと、一気にエンジン全開だ。上がり3F32秒7の鬼脚を繰り出し、2着馬をクビ差封じ込めた。

 「並の馬じゃ最後まで保たない展開だった。それでも最後まで押さえ込める。乗っていて凄いなと思った」

 “日本の総大将”として海外の強豪を迎え撃った。総大将で思い浮かぶのが99年スペシャルウィーク。98年ダービー馬は、この年の凱旋門賞を制したモンジューを迎撃し、ジャパンカップを制した。勝ち時計は同じ2分25秒5だった。

 モンジューと同じ勝負服のオーギュストロダン(牡4=A・オブライエン)は、自身の最高のパートナーだったディープインパクトの子。ドウデュースはディープに国内で唯一、勝利したハーツクライ産駒だった。「特に意識はしていなかった」としたが、「競馬のおもしろいところかなと思う」と話した。

 12月22日の有馬記念で、ドウデュースはラストランを迎える。「無事なら有馬記念と聞いている。そこで引退ということになると思う。なんとかいい最後を飾りたい」。最高の人馬が、大団円のゴールに向かう。

 ▼ジャパンカップ 70年代後半に「世界に通用する馬づくり」が提唱され、81年に創設された。第1回に参戦した外国馬は北米とアジアの8頭だった。日本馬の初勝利は84年のカツラギエース。外国馬の勝利は05年のアルカセットを最後に途絶えている。

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