【凱旋門賞】クロワデュノール“青写真通り”の上昇カーブ!北村友「雰囲気が凄く良くなっている」

2025年10月2日 05:14

クロワデュノール

 徐々に決戦ムードが高まってきた。JRAが馬券を発売する第104回凱旋門賞は1日、追加登録(登録料12万ユーロ=約2080万円)&出馬投票を経て出走馬18頭が確定した。シャンティイ滞在で調整を進めるダービー馬クロワデュノール(牡3=斉藤崇)はこの日、コワイラフォレ調教場の芝周回コース併せ馬で追い切りを消化。遠征初戦のプランスドランジュ賞で一度コースを経験し、上昇カーブを描いて本番を迎える。G1・3連勝中でブックメーカー各社が1番人気に設定しているミニーホーク(牝3=愛A・オブライエン)は予定通り追加登録で参戦。出走馬の騎手と馬番&枠順は2日に確定する。

 日本が誇る今年のダービー馬が青写真通りに調子を上げてきた。シャンティイにあるコワイラフォレ調教場の芝周回コースで追い切ったクロワデュノール。欧州特有の重い芝を踏みしめ、北村友のゴーサインに応えて併せ馬で駆け抜けた。鞍上は「求めていたことができて、いい追い切りだったと思います。今朝、乗る前から、ずっと乗っている中で良くなってきたと感じています。前走の最終追い切りに比べると格段に良かったのではないかなと思います」とうなずいた。

 先月14日に前哨戦のプランスドランジュ賞を制したものの実戦までに気配はなかなか上向かなかった。調教拠点とするシャンティイは自然豊かでリラックスできる環境。ゆえにスイッチがなかなか切り替わらなかった。北村友が「いつも(休み明けを)使ってから良くなるので想定内。もっと良くなる、もっと走れるという感じ」と回顧。いったん帰国した鞍上は22日に再び現地に向かい、それ以降は付きっきりで稽古をつけてきた。「雰囲気が凄く良くなっていると感じました」と上積みを強調する。

 距離にして2Fの違いがあっても本番と同じコースを経験し、特性は把握している。「馬のいいところを見せられるよう、悔いのないように調整したい。凱旋門賞を勝てるよう、一生懸命に、丁寧に」と気を引き締めた。日本調教馬は延べ35頭が挑戦して2着(4回)が最高着順。延べ8頭の先輩ダービー馬も辛酸をなめてきた。鬼門の舞台で今度こそ歴史の扉を開く。

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