【園田競馬 姫山菊花賞】マルカイグアス 直線ねじ伏せ重賞6V 鴨宮祥行「底力で何とか…」

2025年10月2日 18:54

ゴール前でヴィクティファルス(左)をとらえ、姫山菊花賞を制したマルカイグアス(中)

 園田競馬「第65回姫山菊花賞」は2日、第11Rの1700メートル戦で争われ、鴨宮祥行(31)騎乗の1番人気マルカイグアス(牡4=橋本明、父マクフィ)が差し切って優勝した。同馬は重賞6勝目。2着は大井所属の2番人気ヴィクティファルスで、3着は5番人気で船橋のノットリグレットが入った。

 これが中距離王者・マルカイグアスの底力だ。ヴィクティファルスの笹川翼が絶妙な逃げを打ち、道中はスローペースで落ち着いた。「考える中で一番嫌な展開でした」と鴨宮。しかしそんな状況でも「することはいつも同じ」と愛馬の力を信じていた。2角過ぎから徐々に進出し、3角では2番手まで浮上。前を射程圏に入れて直線へ。最後は直線半ばでとらえ、力でねじ伏せた。

 表彰台の鴨宮は「ホッとしています。いっぱいいっぱいで、向こうに伸びられたら負けるなという4コーナーの感じでしたが、底力で何とかしてくれました」と安堵(あんど)の表情。橋本忠明師(49)は「状態はぎりぎり戻った感じでした。それでも南関東勢を相手にして勝てましたし、良かったです」と胸をなでおろした。

 中距離王者としての底力を示すことはできた。次走は「園田金盃(11月27日、園田1870メートル)を考えています」と指揮官。今後は連覇の懸かる中距離の大一番へ。自慢の末脚を武器に再び頂点の座を狙う。

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