【カペラS】テーオーエルビス 後方をちぎって4連勝&重賞初挑戦で初V
2025年12月14日 15:19 G3「カペラS」は1番人気のテーオーエルビス(牡3=高柳大、父ヴォラティル)が直線で抜け出すと、2着ヤマニンチェルキ(2番人気)に5馬身差をつけて1着。4連勝で重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。
鞍上の鮫島克駿(29)はプロキオンS(サンデーファンデー)以来となる今年2回目の重賞勝ち(通算13回目)。管理する高柳大輔師(48)はセントライト記念(ミュージアムマイル)以来、今年3回目の重賞V(通算9回目)。
3着は6番人気エコロアゼルが入り3連単<4><16><13>は1万2330円(8番人気)。
▼鮫島克駿 強いのひと言。しっかり切れてくれるし、馬群でもひるまずに競馬をしてくれる。レースのうまさが備わってきた。ダート短距離のトップクラスの一頭だと思います。ダートの短距離G1は国内にないし、いろんなところにチャレンジしていける馬。可能性を感じます。
▼高柳大輔師 プラス体重(16キロ)は成長分。今のところ、この距離が合います。オーナー(小笹公也氏)も期待している馬。サウジ(G2リヤドダートスプリント。来年2月14日、ダート1200メートル)は考えています。
▽カペラS 秋季競馬における短距離ダート競走の充実を図る観点から2008年に新設。翌09年からG3となった。「カペラ(Capella)」とは、ぎょしゃ座のアルファ星のこと。意味はラテン語で「牝の子ヤギ」。冬になるとカペラ・アルデバラン・リゲル・シリウス・プロキオン・ポルックスの6つの恒星で冬のダイヤモンドを形成する。
来たるべき午(うま)年の飛躍を告げる3歳馬テーオーエルビスの圧勝だった。2着ヤマニンチェルキに5馬身差。勝ち時計1分8秒6は、ハコダテブショウのコースレコードに0秒2差迫る好時計。鮫島駿は「強いのひと言。しっかり切れてくれるし、馬群でもひるまずに競馬をしてくれる。レースのうまさが備わってきた」と愛馬をたたえた。
高柳大厩舎には勝負服が同じ砂王者テーオーケインズが所属していた。指揮官は「プラス体重(16キロ)は成長分。今のところ、この距離が合います。オーナー(小笹公也氏)も期待している馬。サウジは考えています」と優先出走権を獲得した来年のリヤドダートスプリント(2月14日、G2、ダート1200メートル)を見据えた。鞍上も「ダート短距離のトップクラスの一頭だと思います。ダートの短距離G1は国内にないし、いろんなところにチャレンジしていける馬。可能性を感じます」と海外への野望を抱いた。
