【高松宮記念】サトノレーヴ連覇へ泰然自若 堀厩舎流“柔らか仕上げ”で万全アピール
2026年3月26日 05:30 春の最強スプリント王決定戦「第56回高松宮記念」(29日、中京)の最終追い切りが25日、東西トレセンで行われた。史上2頭目の連覇を目指すサトノレーヴは堀厩舎流の“柔らか仕上げ”で万全をアピール。見送ったドバイ遠征を視野に入れて前倒しで調整してきたため、質量ともに豊富な調教を施してきた。同じ堀厩舎で10、11年連覇を飾った偉大な先輩キンシャサノキセキに続く。同レースは26日に出走馬が確定、27日に枠順が決まる。
泰然自若。7歳春を迎えたサトノレーヴはすっかり完成の域を迎えた。何も慌てる必要はない。
Bコース(ダート)でウオームアップ、堀厩舎流のWコースの3頭併せ。僚馬2頭を見る形でゆったり折り合って進み、最内に進路を取った。手綱は微動だにしない。中サトノラクローヌ(5歳1勝クラス)に1馬身先着、外エンジョイドアスク(3歳未出走)に楽々併入した。馬なりで5F66秒1~1F11秒8。追えば突き抜けそうな手応えだったが、レース週に動かさないのが整っている時の堀厩舎の“流儀”。雄大なストライドで、見た目以上の時計が出ているのが順調の証。咲き出した美浦の桜を楽しみながら走っているようだった。
河原助手は「先週でほぼ仕上がってますのでやり過ぎないように…というところに注意して追い切りを行いました。ゴールを過ぎても離すところがないような感じでした。(ドバイを見据え)前倒しで調整してきましたので」と順調さを伝えた。1週前追い切りでは5F64秒1~1F11秒0の猛時計を叩き出した。当初はドバイのアルクオーツスプリントを目指して2月20日に美浦に帰厩。質量豊富な調教を積んできた。
昨年はG1初制覇を皮切りに世界へかじを切った。香港チェアマンズスプリントプライズ、英国クイーンエリザベス2世ジュビリーSで海外G1連続2着。前走香港スプリント(9着)は「フィジカル、メンタルともに順調に仕上がっていたと思います。スタートで少し遅れてしまって、レースは全体的に流れ、展開が少し向かなかった印象」(同助手)と敗因を明かしている。力負けではない。
高松宮記念連覇は同じ堀厩舎に在籍して10、11年を勝利したキンシャサノキセキだけ。被災した山元トレセン(宮城)と美浦を往復していた王者の連覇に涙したファンも多かった。
昨年のJRA賞最優秀スプリンター。戦い慣れた国内G1なら、王者として譲れない。偉大な先輩に続く史上2頭目の連覇へ。仕事人ルメールに手綱を委ねる。
≪ルメール 高松宮記念初Vなるか≫初コンビのルメールはJRA・G1全24レース中、既に21レースを制している。G1通算58勝。G1完全制覇へ残すのは高松宮記念、大阪杯(G2時代は優勝歴あり)、朝日杯FSの3レースだけ。ドバイ国際競走と日程が重なることが多い高松宮記念は過去に騎乗回数が4回と少ない。昨年はナムラクレアで挑んで2着惜敗。高松宮記念初Vへ期待がかかる。


